Cloudflare とは何で、なぜ店主の名義で作るのですか?

Cloudflare は、サイトを置く場所(Pages)や、ドメインの案内(DNS)などを扱う会社のサービスです。このシリーズの記事では、お店のサイトの置き場とドメインの管理に使います。

アカウントは、お店の持ち主である店主の名義(店主のメールアドレス)で作ります。理由は 3 つです。

  • サイトとドメインの持ち主が、店主のままになります。
  • 制作を頼んだ相手との契約が終わっても、サイトは店主の手元に残ります。
  • パスワードを他人に渡さずに済みます。

作業する人は、店主のアカウントに「メンバー」として招きます。Cloudflare の公式文書には、アカウントにメンバーを追加し、役割(roles)を持つ権限のまとまり(policy)で、できることを決める仕組みがあります。最小限の権限だけ渡すことも勧められています。

持ち主と招かれる人の関係の図。店主が Cloudflare のアカウントを持ち、制作者はメンバーとして招かれて自分のログインで入る。パスワードは渡さない
持ち主は店主。作業する人は、メンバーとして招く

ドメインを誰の名義で持つかは、別の記事で詳しく書いています。ドメインの名義の確かめ方を見てください。

アカウントは、どう作りますか?

公式の手順は 4 つです。英語の画面ですが、入れるのはメールアドレスとパスワードだけです。かかる時間は 10 分ほど、お金はかかりません(作るだけなら)。

入り口は、Cloudflare の日本語のページの右上にある「サインアップ」です。

Cloudflare の日本語のページの上の部分の模式図。右上の 1 番の サインアップ から、アカウントを作る画面に進む
図:右上の「サインアップ」から入る(模式図。実際の画面ではありません)
アカウントを作る 4 つの手順の図。サインアップの画面を開く、メールアドレスとパスワードを入れる、Create Account を押す、届いたメールで確認する
作る手順は 4 つ(画面の名前は変わることがあります)
  1. Cloudflare のサインアップのページを開きます。
  2. 店主が毎日見るメールアドレスと、パスワードを入れます。
  3. 「Create Account」(アカウントを作る)を押します。
  4. 入れたメールアドレスに確認のメールが届くので、メール内の案内に従って確認します。

確認のメールが届かないとき(公式の文書より)

  1. 迷惑メールのフォルダを開きます。Gmail なら「プロモーション」のタブも見ます。
  2. 見つからなければ、Cloudflare にログインします。
  3. 「My Profile」を開きます。
  4. 「Email Address」の横の「Send verification email」を押します。
  5. 届いたメールのリンクを押します。開けないときは、別のブラウザかプライベートウィンドウで開きます。

確認が済むと、メールアドレスの横に「(verified)」と出て、送り直しのボタンは消えます。

メールアドレスは、制作者のものではなく、店主のものにしてください。店主が普段見ない、使い捨てのアドレスも避けます。ログインできなくなったときの連絡も、このアドレスに届きます。

パスワードは、ほかのサービスと使い回さない、長いものにします。パスワード管理のアプリに保管すると、忘れても困りません。

2 段階認証は、メールアドレスの確認が済んだアカウントでしか付けられない、と公式文書にあります。先にメールの確認を終えてください。

無料プランで、何ができますか?

サイトを置く Cloudflare Pages には、無料プランの上限が公式のページに載っています(2026-11-03 時点)。

項目無料プランの上限
ビルド(更新の反映)月 500 回
1 サイトのファイル数20,000 個
1 ファイルの大きさ25 MiB まで
1 つのプロジェクトにつなげるドメイン100 個
アカウントのプロジェクト数100 個

また、Pages の公式文書には「無料でも有料でも、静的なファイル(文章・画像などの普通のページ)への request は無料で、数の上限はない」とあります。見に来る人が増えても、この部分に上限はありません。

お問い合わせの処理などに使う Functions は、Workers の枠で数えられます。無料の Workers では、1 日の合計が 100,000 回で、毎日 UTC の 0 時(日本時間の朝 9 時)に戻る、と公式文書にあります。

お店のサイトは、月に何度も更新しないことが多いので、この範囲で足りると考えられます。ただし、上限は変わることがあります。手続きの前に公式の Limits のページで確かめてください。

Cloudflare のプランの一覧の模式図。1 番の Free は 0 ドル/月で、これだけを選ぶ。2 番の Pro などの有料プランは選ばない
図:プランの一覧。使うのは Free だけ(模式図。2026-11-04 に公式の料金ページで確認)

ドメインを Cloudflare に足すときに、プランを選ぶ画面が出ます。そこでも「Free」を選びます。Pro などを選ぶと、毎月の支払いが始まります。

有料のプランがあることは公式にも載っていますが、この記事では扱いません。ドメインの代金はアカウントとは別にかかります。くわしくはドメインの買い方の記事を見てください。

カードの登録は、必要ですか?

確かめられた範囲では、分かりませんでした。アカウントの作り方の公式ページには、メールアドレスとパスワードを入れて「Create Account」を押す、と書かれているだけで、カードの話はありません。ただ、「要らない」とも書かれていません。

登録の画面でカードの入力を求められたら、そこで止めて、店主が内容を確かめてから進めてください。ドメインを Cloudflare で買う場合などは、支払いの方法が必要になると考えられます。

2 段階認証は、どう付けますか?

2 段階認証とは、パスワードに加えて、もう 1 つの確認(スマホのコードなど)を求める仕組みです。パスワードが漏れても、他人がログインしにくくなります。店主のアカウントは、サイトとドメインの持ち主なので、作ったらすぐ付けてください。

2 段階認証を付ける流れの図。My Profile の Authentication を開き、Set up を押し、認証アプリなどを追加し、最後にバックアップコードを安全な場所に保管する
2 段階認証の流れ。最後のバックアップコードの保管が大事

手順(公式の文書より)

  1. Cloudflare にログインし、「My Profile」の「Authentication」を開きます。
  2. 「Two-Factor Authentication」の「Set up」を選びます。
  3. 認証アプリやセキュリティキーなら「Add」、メールなら「Enable」を選びます。
  4. 画面の案内に従って、QR コードを読み取るか、キーを登録します。パスワードを聞かれたら入れます。
  5. 最後に出るバックアップコードを保存します。

方法は 3 つあります

方法中身
認証アプリGoogle Authenticator や Microsoft Authenticator のようなアプリ。短い時間で変わるコードを入れる
セキュリティキー端末の指紋認証や Windows Hello、または USB の鍵。WebAuthn に対応したブラウザが要る
メールメールにコードが届く。鍵をなくす心配があるときに向く、と文書にある

公式では、2 種類以上の方法を付けることが勧められています。認証アプリを付けて、バックアップコードを保管する、が最初の形です。

バックアップコードの保管

  • 1 つのコードは 1 回しか使えません。
  • パスワード管理のアプリなど、安全な場所に保管します。スマホの中だけに置かないでください。スマホをなくしたときに、一緒に見られなくなります。
  • 新しいコードは「Authentication」から作り直せます。そのとき、前のコードは使えなくなります。

スマホをなくしたら、ログインの 2 段階認証の画面でバックアップコードを入れます。Cloudflare の公式のお知らせ(2025-09-08)は、2 つ目の確認の手段をなくすとアカウントに入れなくなり、サポートに頼んでも戻せないことが多い、と注意しています。バックアップコードは、紙に印刷して、スマホとは別の場所にも置いてください。

制作者には、パスワードを渡さずにどう任せますか?

パスワードも、2 段階認証のコードも、制作者に渡さないでください。代わりに、メンバーとして招きます。招かれた人は、自分のメールアドレスとパスワードで入ります。

招く手順(公式の文書より)

  1. 店主のアカウントで、ダッシュボードの「Members」のページを開き、「Invite members」を選びます。
  2. 招く人のメールアドレスを入れます。
  3. 権限(policy)を 1 つ以上作ります。範囲(アカウント全体か、特定のもの)と、役割(roles)を選びます。
  4. 「Invite members」を選びます。

招かれた人が受け取るまで、一覧には「Pending」(保留)と出ます。外すときは、その人の行の「…」から「Remove member」を選びます。保留中の招待も、同じ操作で取り消せます。

役割は公式の「Roles」のページに一覧があります。サイトの置き場(Pages など)は「Workers Platform Admin」に含まれます。DNS の記録だけなら「DNS」の役割があります。ドメインの設定を変える作業を頼む人には、作業に合う役割に絞って渡すのが安全です。何を頼むかで変わるので、役割の選び方は作業する人と相談してください。

メンバーの追加や外しをするには、「Super Administrator」の役割と、確認済みのメールアドレスが要る、と公式にあります。この役割は、設定の変更・購入・請求・メンバーの管理ができます。制作者には渡さず、店主だけが持つ形にしてください。

画面を日本語にできますか?

できます。公式の文書の手順は 3 つです。

  1. ログインして、「Profile」(自分の設定)を開きます。
  2. 「Settings」の「Language」を開きます。
  3. 「日本語」を選びます。選ぶと、その場で切り替わります。

公式文書(英語)とボタン名を見比べるときのため、この記事では英語の名前も書いています。日本語の表示では、名前が訳されて違って見えることがあります。

かかる時間とお金は?

作業時間の目安お金
アカウントを作る・メールの確認10 分ほどかからない
2 段階認証・バックアップコードの保管10 分ほどかからない
制作者をメンバーとして招く5 分ほどかからない
Cloudflare でドメインを買う(使う場合)10 分ほどドメインの代金が年に 1 回

時間は、私たちが手順をたどった目安です(推測を含みます)。メールが届くのを待つ時間は入っていません。

この事業の「月額費用なし」は、サイトの置き場(Cloudflare の無料プラン)に毎月の支払いがないという意味です。決まった言い方では「毎月の管理費はありません。かかるのは主にドメイン代(年額)です。Cloudflare の無料枠を超えた場合は、その利用料(実費)がかかることがあります。」です。ドメインの代金は、お客さまが登録業者に年に 1 回払うものです。保守・更新の代行は、希望する方だけの別料金です(金額はご相談のうえ、個別にお見積りします)。

よくある詰まりは何ですか?

詰まり見ること
確認のメールが届かない迷惑メールのフォルダを見る。入れたメールアドレスの打ち間違いも確かめる
2 段階認証が付けられないメールの確認が済んでいるかを見る。Google などで登録した場合は、先にパスワードを設定する必要があると公式にある
スマホを買い替える前のスマホを手放す前に、新しいスマホで認証アプリを設定し直す。間に合わなかったら、保管したバックアップコードでログインしてから設定し直す
バックアップコードを使い切った別の方法でログインして、新しいコードを作る
招待のメールが相手に届かない「Members」の一覧で「Pending」かを見る。招く側のメールアドレスの間違いを確かめる

画面の名前や並びは変わることがあります。見つからないときは、公式文書の検索で、この記事に出てくる英語の名前(Members・Authentication など)を探してください。

ご自分で進める方は、この手順で大丈夫です。作る・招く・2 段階認証までは、ご自分でできます。制作を任せたい場合は、トップページから相談できます。サイトの制作はモニター 5万円・月額なしです。Cloudflare のアカウントとドメインはお客さまの名義で用意していただき、ドメイン代と、今のサイトからの乗り換えの作業は、この 5万円に含みません。